スピロペント(塩酸クレンブテロール)0.02mg 100錠

7600 円!! ドーピング検査対象薬のため細心の注意を持って使用してください。
脂肪燃焼作用や筋肉増強作用もあるβ2受容体刺激薬。ぜんそくや気管支炎、そして腹圧性尿失禁に有効。

Spiropent (Clenbuterol Hydrochloride) - 0.02mg (100 Tablets)

■ 100錠

7600 円


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有効成分

塩酸クレンブテロール(Clenbuterol)

 

製造国

ドイツ

 

製造元

Boehringer Ingelheim Ltd.

使用量

●気管支ぜんそく、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎
通常、成人は1回0.02mgを1日2回、朝および就寝前に経口服用します。
頓用として、通常、成人は1日1回0.02mgを服用します。
年齢、症状に応じて適宜増減します。

5歳以上の小児には、1回体重1kgにつき0.0003mgを1日2回、朝および就寝前に経口服用します。
頓用として、通常、小児は1日1回体重1kgにつき0.0003mgを服用します。
年齢、症状に応じて適宜増減します。

●腹圧性尿失禁
通常、成人は1回0.02mgを1日2回、朝および夕方に経口服用します。
年齢、症状により適宜増減しますが、1日0.06mgを超えないようにしてください。


商品詳細

スピロベント0.02mgは、β2受容体刺激薬に属する気管支拡張薬で、主にぜんそくや気管支炎の治療に使用されます。またその作用から、腹圧性尿失禁の治療薬としても用いられています。

気管支ぜんそく(ぜんそく)は、アレルギーにより気管支が慢性的な炎症を起こす疾患で、気管支炎はウイルスや細菌による感染症です。これらは異なる疾患ですが、症状が似ていることも多く、いずれも気管支の炎症という共通の症状が現われます。この気管支の炎症は粘膜のむくみによるもので、むくみによる狭窄は平滑筋の収縮により起こりますが、この収縮に関与しているのが交感神経です。 
交感神経が刺激を受けると、交感神経系の伝達物質であるアドレナリンとノルアドレナリンが神経の末端から放出され、目的の臓器にある受容体と結合することでその指令を伝達していきます。この受容体にはαおよびβの2種類あり、このうち気管支筋の弛緩作用はβ受容体の刺激によります。β受容体はさらに心筋収縮力の増大に関係するβ1と、気管支、子宮などの弛緩・拡張に関係しているβ2に分類することができ、特に気管支拡張剤においては、このβ2受容体に対して選択的に反応を示すものが望ましいとされています。

スピロベント0.02mgの有効成分であるクレンブテロールは、気管支の筋肉のβ2アドレナリン受容体というたんぱく質に結合してこれを活性化するβ2受容体刺激薬です。気管支ぜんそくや気管支炎では、気管の筋肉が収縮して気管を狭め、呼吸困難などの症状を起こしますが、クレンブテロールが気管支の筋肉にあるβ2アドレナリン受容体を活性化することで、筋肉収縮が緩まり、狭くなった気管が広がるために呼吸がしやすくなります。

また、クレンブテロールのβ2アドレナリン受容体刺激作用は体のどの部位の筋肉に対しても同じ働きをしますが、主に内臓や血管を形作るための筋肉である平滑筋と、骨と骨とをつなぐ骨格を作るための筋肉である骨格筋とに対しては、体の部分により正反対の作用を示すことがあります。Β2アドレナリン受容体が活性化されると、それに引き続き筋肉細胞の中でさまざまな生体分子が反応して筋肉を動かすための指令を出しますが、平滑筋と骨格筋ではこの生体分子の反応がまったく異なるため、同じβ2アドレナリン受容体を刺激しても出てくる作用が異なるのがその理由です。

クレンブテロールのこの特徴は、気管支拡張薬として以外に腹圧性尿失禁の治療にも利用されています。
腹圧性尿失禁は出産経験のある女性に特に多い病気で、せきやくしゃみ、運動、重い荷物を持ったときなど、お腹に力が入ったときに、自分の意思に関係なく尿が漏れてしまう状態です。通常は骨盤底筋という筋肉が膀胱と尿道を支えることで尿道が締まり、尿が漏れるのを防いでいますが、出産、加齢、血液中の女性ホルモンの低下などにより、この骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすると、尿道をうまく締められなくなるために起こると言われています。
スピロベントのクレンブテロールは、尿道括約筋にあるβ2アドレナリン受容体を刺激して尿道括約筋を収縮させ、尿が漏れるのを防ぐだけでなく、膀胱の筋肉にあるβ2アドレナリン受容体を活性化し、膀胱の筋肉の収縮を抑えます。この働きにより膀胱の筋肉が緩み、尿をより多く溜められるようなることから尿漏れの症状を改善することができます。

副作用

スピロペント0.02mgを服用した場合、以下の副作用が起こることがあります。

●主な副作用
ふるえ、発疹、そう痒、筋けい直、頭痛、四肢しびれ感、興奮、不眠、めまい、眠気、動悸、頻脈、不整脈、血圧上昇、嘔気、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、口渇、胸やけ、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、排尿障害、全身倦怠感、むくみ、ほてり

●極稀に起こる重篤な副作用
重篤な血清カリウム値の低下


特別な注意

クレンブテロールには代謝を上げ、脂肪を燃焼して筋肉を増強させる作用もありますが、筋肉増強剤として服用する場合は、副作用発現の確率が上昇すると言われているライン(1日80mcg)を超えて摂取する必要があるため、めまい、吐き気、手足のふるえ、心悸亢進などのほか、最悪の場合心肺停止や死亡に至る可能性もあり、用法や用量に関しては医師に確認してください。

以下の場合、スピロベント0.02mgを絶対に服用しないでください。
・下部尿路が閉塞している人: 下部尿路の閉塞を増悪させるおそれがあります。
・スピロベント0.02mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人

【慎重服用】
・甲状腺機能亢進症の人: 症状が増悪するおそれがあります。
・高血圧症の人: 血圧が上昇することがあります。
・心疾患のある人: 動悸、不整脈などが現れることがあります。
・糖尿病の人: 症状が増悪するおそれがあります。
・高齢者

【重要な基本的注意】
・気管支ぜんそく治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤などの抗炎症剤の使用であり、吸入ステロイド剤などにより症状の改善が認められない場合、あるいは重症度から吸入ステロイド剤などとの併用による治療が適切と判断された場合にのみ、スピロベント0.02mgと吸入ステロイド剤などを併用して使用してください。
スピロペント0.02mgは吸入ステロイド剤などの抗炎症剤の代替薬ではないため、スピロペント0.02mgの使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤などを減量または中止し、スピロペント0.02mgを単独で用いることのないようにしてください。
・気管支ぜんそく治療の長期管理において、スピロペント0.02mgの使用期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激薬などのほかの適切な薬剤を使用するようにしてください。
また、その薬剤の使用量が増加したり、効果が充分でなくなってきた場合には、ぜんそくの管理が充分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるようにするとともに、そのような状態がみられた場合には、生命を脅かす可能性があるので、吸入ステロイド剤などの増量などの抗炎症療法の強化を行なってください。
・用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、スピロペント0.02mgが適当でないと考えられるので、服用を中止してください。なお、小児に使用する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を充分に行なってください。
・過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意してください。
・スピロペント0.02mgの頓用を反復しなければならない場合には、早急に医師の指示を受けるように指導してください。
・スピロペント0.02mgは、腹圧性以外に原因による尿失禁には使用しないでください。
・クレンブテロールを含むβ-受容体刺激性の気管支拡張薬は、尿中検出禁止薬品です。ドーピング検査を必要とする方は、検査で陽性反応を示す場合があります。

【その他の注意】
・抗コリン作用、カルシウム拮抗作用を有する排尿障害治療薬との併用は使用経験が多くありません。

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、低用量から用いるなど慎重に服用してください。

妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用してください。

スピロペント0.02mgの服用中は授乳を避けてください。

4歳以下の乳幼児に対する安全性は確立していません。