ラミビル (ラミブジン) 150mg 10錠

910 円!! 多剤療法(HAART)に用いられるHIV治療薬。ほかの抗レトロウイルス薬との併用で優れた抗ウイルス効果を発揮。

Lamivir (Lamivudine) - 150mg (10 Tablets)

■ 10錠

910 円


ご注文数量 単価
2 以上 880 円
   

数 量 :   


 

有効成分

ラミブジン(Lamivudine)

 

製造国

インド

 

製造元

Cipla

使用量

下記の使用量はあくまでも目安となります。 
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。

通常、成人は1日2錠を1回または1日1錠を2回、ほかの抗レトロウイルス薬と併用して経口服用します。

【用法・用量に関連する使用上の注意】

・ラミビル150mgとほかの抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、ラミビル150mgもしくは併用しているほかの抗HIV薬の一部を減量または休薬するのではなく、原則としてラミビル150mgおよび併用しているほかの抗HIV薬の服用をすべていったん中止してください。


商品詳細

ラミビル150mgは抗ウイルス化学療法剤で、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖を抑え、AIDS(エイズ:後天性免疫不全症候群)の発症や進行を遅らせる薬です。

HIV感染症は、体の免疫システムが徐々に破壊されていく進行性の病気で、
1.感染初期(急性期): 発熱、リンパ節のはれ、筋肉痛・関節痛、下痢、頭痛、倦怠感など、インフルエンザに似た症状が起こり、数週間程度で症状は治まりますが、リンパ節のはれと頭痛は、次の病期に持ち越されることもあります。
2.無症候期: リンパ節のはれや頭痛が前期から続くこともありますが、特に目立った症状は現われません。しかしこの時期、体内では1日約100億個のウイルスが複製されているとされ、リンパ球に感染して死滅させていきます。症状の出ない期間は人により異なり、短い人で数年、長い人では10年以上の場合もあります。
3.AIDS発症期: ウイルス量がリンパ球を上回り、AIDSが発症します。
大きく分けて、以上の3段階で進行して行きます。

HIVウイルスが発見された当時は治療薬もなく、HIV感染症は死に至る病と言われていましたが、強力な多剤療法(HAART)が可能となった1990年代後半から長期生存が可能となり、慢性疾患へと変化してきています。
しかし現段階ではHIVを完治させる薬はまだ開発されていません。

HIVウイルスは高度に変異を起こすことが知られているため、ウイルスの複製をしっかりと抑え続けないと薬剤耐性ウイルスが出現してくるおそれがあります。
耐性ウイルスが出現した場合、病気が進行するのはもちろんのこと、ほかの抗HIV薬に対しても耐性または耐性準備状態になることが多く、2回目以降の薬剤治療の成功率が減少する傾向にあります。
そのためHIV感染症の薬物療法は、3種類以上の薬剤を併用するのが原則とされています。
ラミビル150mgは、その少ない副作用から日本では抗HIV療法の初回に使用することが推奨されている薬のひとつです。
有効成分のラミブジンは、増殖する際に必要とする酵素の一部分としてHIVウイルス細胞に入り込み、ウイルスが複製されるのを阻害する働きを持つほか、DNA(デオキシリボ核酸)鎖が延長するのを停止させることでウイルス細胞の分裂を阻止する働きを持っています。
このようにウイルスの増殖を防ぐことでウイルスの量が減り、免疫力が回復し、エイズの発症や進行を遅らせることが可能になります。

最近ではHIV感染者の死亡原因で、B型肝炎ウイルス(HBV)およびC型肝炎ウイルス(HCV)による肝硬変、肝細胞がん、非エイズ関連悪性腫瘍を原因とした死亡者が増えており、特にアメリカやヨーロッパでは、HIV感染者の約6-14%がB型肝炎を併発しているとの報告があります。
またB型肝炎ウイルスを持つHIV感染者の約30%が慢性肝炎に移行するとも言われています。
B型肝炎ウイルスとHIVウイルスはタイプがまったく異なりますが、ラミビル150mgが持つDNA合成阻害作用はB型肝炎にも効果があることがわかってきました。
日本で行なわれた臨床試験の結果によると、服用後8週間でB型肝炎ウイルスが検出されなくなった症例が多数あると報告されており、引き続き研究が続けられています。


副作用

ラミビル150mgを服用した場合、以下の副作用が起こることがあります。

主な副作用
リンパ節症、平均赤血球容積(MCV)増加、リンパ球減少、下痢、吐き気、腹痛、嘔吐、食欲不振、胃炎、消化不良、鼓腸放屁、痔核、腹部けい直、体脂肪の再分布/蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加)、倦怠感、発熱、頭痛、疼痛、体重減少、疲労、体温調節障害、無力症、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇など、血清クレアチニン上昇、関節痛、筋肉痛、筋けい直、骨痛、末梢神経障害、めまい、睡眠障害、うつ病、不安感、感情障害、血中尿酸上昇、高乳酸塩血症、アミラーゼ上昇、脱水(症)、心筋症、せき、肺炎、呼吸困難、咽頭痛、気管支炎、鼻炎、副鼻腔炎、耳管炎、呼吸障害、上気道炎、アレルギー反応、発疹(皮膚炎、湿疹、皮疹を含む)、脱毛、そう痒、発汗、痤瘡、毛嚢炎、トリグリセライド上昇、血清コレステロール上昇、血糖値上昇、CK(CPK)上昇、敗血症、重炭酸塩上昇、重炭酸塩低下、血糖値低下、総たんぱく上昇、総たんぱく低下

極稀に起こる重篤な副作用
重篤な血液障害(赤芽球癆、汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少)、すい炎、乳酸アシドーシスおよび脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)、横紋筋融解症、ニューロパシー、錯乱、けいれん、心不全


特別な注意

【警告】
・すい炎を発症する可能性のある小児(すい炎の既往歴のある小児、すい炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法を受けている小児)では、ラミビル150mgの服用を考える場合には、ほかに充分な効果の認められる治療法がない場合にのみ充分注意して行なってください。これらの人ですい炎を疑わせる重度の腹痛、悪心、嘔吐など、または血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセライドなどの上昇が現われた場合は、ラミビル150mgの服用を直ちに中止してください。
・B型慢性肝炎を合併している人は、ラミビル150mgの服用中止により、B型慢性肝炎が再燃するおそれがあるので、ラミビル150mgの服用を中断する場合には充分注意してください。特に非代償性の場合、重症化するおそれがあるので注意してください。

以下の場合、ラミビル150mgを絶対に服用しないでください。
・ラミビル150mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人

以下の場合、ラミビル150mgを慎重に服用してください。

・腎機能障害(クレアチニンクリアランスが50ml/分未満)のある人: 高い血中濃度が持続するので、クレアチニンクリアランスを測定し、減量するか、または服用間隔を延長してください。
・高齢者: 高齢者は腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがあるため、状態を観察しながら慎重に服用してください。
・妊婦、授乳婦: 妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。非常にまれに発育遅延、てんかん様発作、ほかの神経疾患も報告されています。またラミビル150mgの成分が乳汁中に排泄され、血清中の濃度と同じであることが報告されているため、授乳中の人はラミビル150mgの服用中は授乳を避けてください。

重要な基本的注意
・ラミビル150mgはHIV感染症の根治治療薬ではないことから、日和見感染症を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、ラミビル150mgの服用開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告してください。
・ラミビル150mgを含む現在の抗HIV療法が、性的接触または血液汚染を介した他者へのHIV感染の危険性を低下させるかどうかは証明されていません。
・ラミビル150mgを含むヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬の単独服用またはこれらの併用療法により、重篤な乳酸アシドーシス(全身倦怠、食欲不振、急な体重減少、胃腸障害、呼吸困難、頻呼吸など)、肝毒性(脂肪沈着による重度の肝腫大、脂肪肝を含む)が、女性に多く報告されているので、乳酸アシドーシスまたは肝毒性が疑われる臨床症状や検査値異常が認められた場合には、ラミビル150mgの服用を中止してください。特に肝疾患の危険因子を有する人は注意してください。
・抗HIVの使用により、体脂肪の再分布/蓄積が現われることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行なってください。
・ラミビル150mgを含む抗HIV薬の多剤併用療法を行なった人で、免疫再構築症候群が報告されています。服用開始後、免疫機能が回復し、症候症のみならず無症候性日和見感染(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチスなどによるもの)などに対する炎症反応が発現することがあるので、これらの炎症性の症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮してください。
・すい炎を発症する可能性のある小児(すい炎の既往歴がある、すい炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法を受けている小児)では、ラミビル150mgの適用を考える場合には、ほかに充分な効果の認められる治療法がない場合にのみ充分注意して行なってください。また成人でもすい炎が発生する可能性があるので、血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセライドなどの生化学的検査を定期的に行ない、これらの検査値の上昇がみられた場合には、ただちにラミビル150mgの服用を中止してください。また重度の腹痛、悪心、嘔吐などの症状がみられた場合にもただちにラミビル150mgの服用を中止し、性化学的検査(血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセライドなど)および画像診断などによる観察を充分行なってください。

【効能・効果に関連する使用上の注意】
・ラミビル150mgは単独服用しないでください。またヒト免疫不全ウイルス(HIV)は感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、ほかの抗HIV薬と併用してください。

小児などにおけるラミビル150mgとほかの抗HIV薬との併用服用の安全性および有効性は確立されていないため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。

遺伝毒性試験において弱い染色体異常誘発作用を示したとの報告があります。

長期のがん原性試験において、発がん性を認めなかったとの報告があります。