オーグメンチン(アモキシシリン三水和物/クラブラン酸カリウム)500mg/125mg 20錠

1400 円!! 2成分の相乗効果で、抗生物質に耐性を持つ細菌に対しても殺菌効果を発揮する抗生物質。

Augmentin (Amoxicillin/Clavulanic acid) - 500mg/125mg (20 Tablets)

■ 20錠

1400 円

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有効成分

アモキシシリン三水和物(Amoxicillin Trihydrate)

塩化カリウム(Potassium Chloride)

 

製造国

オーストラリア

 

製造元

Aspen Pharmacare Pty Ltd

使用量

下記の使用量はあくまでも目安となります。 
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。

通常、成人は8時間ごと(1日3回)または12時間ごと(1日2回)に1錠を、毎日同じ時間に食べ物と共に経口服用します。


商品詳細

オーグメンチンは細菌感染が原因の感染症の治療薬で、皮膚感染をはじめ気管支炎や結核などの下気道感染や、中耳炎、副鼻腔炎、扁桃腺炎などの上気道感染などに使用する抗生物質です。

細菌は人体を含む地球上のあらゆる環境に存在している微小な生物で、光合成や窒素固定、有機物の分解過程などの物資循環において重要な役割を果たしています。その中には人間にはまったく影響を与えない細菌のほか、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ菌などのように人間に対して害を与えるもの、またビフィズス菌、乳酸球菌など人間にとって有用なものもあります。

ほとんどの細菌は外部との浸透圧からその内部構造や強度を保つため、細胞壁という層に囲まれています。この細胞壁が存在しなければ、細胞内に入り込んだ外部からの水によって細胞が膨張させられ、最終的には細胞が破裂してしまいます。また細胞壁には感染の際に生体内に入る足がかりとなる構造物も含まれているため、あらゆる面において細菌にとって大変重要なものとなっています。 
細胞は細胞分裂を繰り返しながらその数を増やしていきます。まずあらかじめ2つ分の細胞質構成、細胞膜、細胞壁、外膜などの付属器官がつくられ、その後に分裂をしますが、この段階で細胞壁の合成を阻害し、細胞が増殖できないように働きかけるのがオーグメンチンの有効成分であるアモキシシリンです。アモキシシリンの働きにより細菌は複数分の細胞壁をつくることができなくなり、分裂に伴って細胞壁が薄くなる結果として増殖が抑制され (静菌作用)、やがて細胞と外液との浸透圧差の作用によって細菌は死滅します(殺菌作用)。

数ある抗生物質の中で、アモキシシリンのように細菌の細胞壁合成を阻害する働きを持つものを総称してβ(ベータ)-ラクタム系抗生物質と呼びます。有名なところでは、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質がこの種類に含まれます。
ところがβ-ラクタム系を含むすべての抗生物質において、繰り返し使用していくうちに菌が抵抗性を獲得してしまう薬剤耐性菌の発現という問題があります。特に長い歴史を持つβ-ラクタム系に対しては、β-ラクタマーゼというβ-ラクタム系の薬を分解する酵素を生成する細菌が多数存在するようになり、その殺菌効果が思うように期待できないケースが増えてきています。

これに対抗し、別の成分を配合することによって、β-ラクタム系に耐性を持つ細菌にも効果を発揮するように開発された抗生物質がオーグメンチンです。アモキシシリンと共に配合されているクラブラン酸という成分には、細菌が作るβ-ラクタマーゼという抗生物質分解酵素の働きを阻害する作用があります。そのためアモキシリンはβ-ラクタマーゼに邪魔されることなく細胞壁合成阻害作用を発揮することができ、これにより生物質の体内での作用持続時間が延長するだけなく、アモキシリンとクラブラン酸の相乗効果によりアモキシシリンだけでは効かない耐性菌に対しても効力を示すことが認められています。

なおオーグメンチンは、グラム陽性球菌と嫌気性菌に対して特に強い殺菌作用を発揮します。

・適応菌種 
オーグメンチンに感性のブドウ球菌属、淋菌、大腸菌、クレブシエラ筋、プロテウス属、インフルエンザ菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)

・適応症 
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染、ぼうこう炎、腎盂腎炎、淋菌感染症、子宮内乾癬、子宮付属器炎、中耳炎


副作用

オーグメンチンを服用した場合、以下の副作用が起こることがあります。

●主な副作用 
発疹、発熱、じんましん、そう痒、血管神経性浮腫、血清病様症候群、過敏性血管炎、急性全身性発疹性膿疱症、顆粒球減少、好酸球増多、貧血、血小板減少、白血球減少、好中球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、口内炎、カンジダ症、ビタミンK欠乏症状(低プロトロンピン血症、出血傾向など)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎など)、頭痛、けいれん、結晶尿

●極稀に起こる重篤な副作用 
ショック、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群(スティーブン・スジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症(TEN)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)、無顆粒球症、顆粒球減少、急性腎不全、偽膜性大腸炎、出血性大腸炎、肝障害、間質性肺炎、好酸球性肺炎、無菌性髄膜炎


特別な注意

以下の場合、オーグメンチンを絶対に服用しないでください。 
・オーグメンチンの成分によるショックの既往歴のある人 
・伝染性単核症のある人: 発疹の発現頻度を高めるおそれがあります。 
・オーグメンチンの成分による黄だん、または肝機能障害の既往歴のある人: 再発するおそれがあります。

以下の場合、服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に使用してください。 
・オーグメンチンの成分またはペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある人

【慎重服用】 
・セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある人 
・本人または両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じんましんなどのアレルギー反応を起こしやすい体質を有する人 
・高度の腎障害のある人: 血中濃度が持続するので、使用間隔をあけて使用してください。 
・高齢者 
・経口摂取の不良な人または非経口栄養の人、全身状態の悪い人: ビタミンK欠乏症状が現れることがあるので、観察を充分に行なってください。 
・肝機能障害のある人: 肝機能障害が悪化するおそれがあります。

【重要な基本的注意】 
・ショックがあらわれるおそれがあるので、充分な問診を行なってください。

【用法・用量に関連する使用上の注意】 
・オーグメンチンの使用にあたっては、耐性菌の発現などを防ぐため、β-ラクタマーゼ産生菌、かつアモキシシリンの耐性菌を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめてください。

【その他の注意】 
・適応外の使用で、前期破水時の感染予防を目的としてオーグメンチンを使用した例において、新生児の壊死性腸炎の発生率が高いという疫学調査の報告があります。

高齢者には、以下の点に注意し、用量並びに使用間隔に留意するなど、状態を観察しながら慎重に使用してください。 
・高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすいとされています。 
・高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがあります。

妊娠中の服用に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。

小児などに対する安全性は確立していません。

酸素反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬、クリニテストによる尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意してください。