30200 円!! お酒を飲めない人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤。精神面の治療との併用でより優れた効果を発揮。
|
Antabuse (Disulfiram) - 200mg (100 Tablets)
■ 100錠
30200 円
【現在、在庫切れとなっています】
|
有効成分
ジスルフィラム(Disulfiram)
製造国
ニュージーランド
製造元
CSL
使用量
下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。
【初期服用計画】
第一段階として、1日1回最大服用量500mgとして1-2週間経口服用します。
通常、朝に服用しますが、鎮静作用が現われた場合は服用を中止、あるいは減量、一時中止します。
【維持療法】
平均維持服用量は1日250mg(125-500mg)としますが、500mgを超えないでください。
商品詳細
アンタビュース200mgは、慢性アルコール中毒(アルコール依存症)に対する抗酒療法の薬です。
アルコール依存症は、従来は「慢性アルコール中毒」という言葉が一般的でしたが、中毒という言葉は本来の意味からかけ離れており、また偏見がつきまとうとの観念から、今では「アルコール依存症」という言葉が広く使われています。
WHO(世界保健機関)の定義では「アルコールを繰り返し摂取した後に出現する一連の行動、認知、生理学的な現象として、有害な結果をもたらすにもかかわらず、アルコールの摂取を強く望み、制御が困難となり、摂取に固執し、どのような行動や義務よりもアルコール摂取が優先されるといった典型的な現象が現われる。こうした現象は次第に耐性を増し、時に禁断症状を呈することがある」疾患で、社会的・職業的機能に障害が生じ、また意識障害、幻覚、脳の委縮といった脳神経系への障害や、肝臓、胃、すい臓、膏血圧などさまざまな身体的障害が現われることもあります。
統計では日本国内におけるアルコール依存症患者は82万人とも430万人とも推定されています。
日本の厚生労働省ではアルコール依存症を「大量飲酒者」と同等、とみなしているようです。
大量飲酒者は、統計的にほぼ毎日純アルコール量で150ml(日本酒約5合半、ビール大瓶約6本、ウイスキーダブル約6杯)以上摂取する人のこと指しますが、実際はすべてのアルコール依存症が大量飲酒者に当てはまるとは限らないため、アルコール依存症と断定するのは難しいとされています。
アルコール依存症になる主な危険因子として、遺伝的な素質(体質)と飲酒環境があります。
依存症の原因の50%は遺伝によると言われ、またアルコール依存症の親を持つ人はそうでない人と比べて依存症になる確率が4倍高いとされていますが、これには体内におけるアセトアルデヒド濃度とALDH(アルデヒドデヒドロゲナーゼ)酵素が関係していると考えられています。
アセトアルデヒドは肝臓でアルコールを分解する過程で発生する物質で、大変強い毒性を持っており、顔面紅潮、動悸、吐き気、頭痛などを引き起こすことから二日酔いの原因であると考えられています。
このアセトアルデヒドを分解して酢酸に変えるのがALDH酵素です。ALDH酵素によって分解されたアルコールは、最終的に水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
俗に言う「お酒の強い人」は、このALDH酵素の活性が強い人のことで、アルコール依存者の大半がこれに当てはまります。
また環境的な要因として、飲酒を始めた年齢が早い、親が未成年の子供の飲酒を容認する、などといった要素があります。
アルコールには耐性があるために飲み続けるうちに体が慣れ、量を増やしていかないと効果が現われなくなってきます。
つまり、早いうちからアルコールを摂取しているとアルコールの許容摂取量が増える可能性が高くなることになります。
さらにアルコールには依存性があります。
精神的にうれしいこと、辛いことなどがあると、何かにつけてアルコールを摂取する傾向が現われてきます。そのため希薄な家族関係、家庭不和、ストレスなどの精神的要因もアルコール依存症につながることが多いのです。
アルコール依存症の治療は、まず自分自身が現実を認識して禁酒するに限りますが、そのアルコールの依存的作用から難しいのが実情です。
従って、治療には「飲めない体質」にする抗酒剤、またはお酒を飲む気を起こさせなくする渇望抑制剤を用いるのが一般的です。
アンタビュース200mgは、服用することでお酒を飲めない人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤です。有効成分のジスルフィラムには肝臓中のALDH酵素を阻害する働きがあるため、アンタビュース200mg服用後にわずか少量でもアルコールを摂取すると体内のアセトアルデヒド濃度が上がり、5-10分で顔が紅潮し、熱感、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。
アンタビュース200mgには飲酒に対する渇望を抑制する働きがないためアルコール依存症の根本的原因は解決できませんが、精神療法との併用により効果を発揮します。
副作用
アンタビュースを服用した場合、以下の副作用が起こることがあります。
・主な副作用
抑うつ、情緒不安定、幻覚、錯乱、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、発疹、手根管症候群、多発性神経炎(長期服用の場合)、末梢神経炎(長期服用の場合)、視神経炎(長期服用の場合)、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、倦怠感、陰萎、熱感、関節炎など
・極稀に起こる重篤な副作用
見当識障害、記憶障害、錯乱、肝機能障害、黄だん など
特別な注意
【重要な基本的注意】
・服用前に、アルコールの体内残留の有無の確認してください。
・アンタビュース200mgの服用中は、医師の指示によらないアルコール摂取はしないでください。
・アンタビュース200mgの服用中は、アルコールを含む食品(奈良漬など)の摂取や、アルコールを含む化粧品(アフターシェーブローションなど)の使用を避けてください。
・アンタビュース200mgの服用中開始後1週間は飲酒試験を行なわないでください。
・アンタビュース200mgの服用中は、定期的に肝機能検査を受けてください。
・アンタビュース200mgの服用中は、眠気、注意力、集中力、反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
以下の場合、アンタビュース200mgを慎重に服用してください。
・肝障害のある人: 肝障害が悪化するおそれがあります。
・腎障害のある人: 腎排泄の抑制により副作用が強く現われることがあります。
・てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人: けいれんを誘発することがあります。
・脳器質障害のある人: 脳障害が悪化するおそれがあります。
・糖尿病の人: 動物実験でジスルフィラム-アルコール反応により血糖降下作用が見られるとの報告があります。
・甲状腺機能低下症の人: 動物実験で甲状腺機能低下作用が報告されています。
・アンタビュース200mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・ジギタリスを服用している人: ジスルフィラム-アルコール反応時に血中カリウム値の低下が報告されています。
以下の場合、アンタビュース200mgを絶対に服用しないでください。
・重篤な心障害のある人: 原疾患が悪化するおそれがあります。
・重篤な肝・腎障害のある人: 原疾患が悪化するおそれがあります。
・重篤な呼吸器疾患のある人: 原疾患が悪化するおそれがあります。
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 安全性が確立していません。
一般に生理機能が低下しているため、高齢者は減量するなど注意してください。
ジスルフィラムによる治療中、原因不明の突然死が報告されています。