8720 円!! ウイルスが増殖するのに必要な逆転写酵素の働きを阻害することで、抗ウイルス作用を示す医薬品です。主成分としてテノホビル アラフェナミド・エムトリシタビンを含み、HIVの治療薬として用いられています。
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Tafmune-EM (Tenofovir Alafenamide/Emtricitabine) - 25mg/200mg (30 Tablets)
■ 30錠
8720 円
【現在、在庫切れとなっています】
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有効成分
テノホビル アラフェナミド(Tenofovir Alafenamide)
エムトリシタビン(Emtricitabine)
製造国
インド
製造元
Hetero
使用量
成人もしくは体重が35kg以上ある12歳以上の小児に用いる場合、
1回1錠(テノホビル アラフェナミドとして25㎎、エムトリシタビンとして200mg)を経口で服用します。
商品詳細
ターフミューン-EMは、テノホビル アラフェナミドとエムトリシタビンの合剤です。
1つのお薬に両方の成分が配合されています。どちらも逆転写酵素阻害薬として知られている成分です。逆転写酵素阻害薬は、ウイルスが増殖するのを抑えることで、症状の緩和を目指します。HIVへの感染はエイズ(AIDS)発症の原因となることで広く知られています。感染したままとくに治療せず放置しておくと、約5~10年でエイズを発症してしまうことが特徴です。そのためHIVの感染が判明したら、速やかに治療を開始しなければなりません。
一般にHIVと呼ぶことの多いヒト免疫不全ウイルスは、免疫細胞であるT細胞に感染することで、どんどん増殖していきます。T細胞とはリンパ球の1種で、体に侵入する病原体を攻撃し、さまざまな病気から私たちの体を守る働きをしている免疫細胞です。この免疫細胞がHIVの感染によって数が減っていくことで、免疫系がうまく働くなり、普段ならかからないような病原体に感染しやすくなってしまいます。これがエイズです。
HIVは自分だけでは増殖することができません。そのためT細胞に感染することで、増えていこうとするのです。T細胞のうち、CD4という糖タンパクを細胞の表面に持つT細胞にHIVは感染していきます。CD4を介してT細胞の中に侵入した後、HIVが持っている遺伝情報であるRNAが、逆転写酵素の働きによってDNAへ転写されます。
一般的な生物はDNAからRNAが作られるのに対し、HIVの場合はRNAからDNAが作られるためこのときに必要な酵素を逆転写酵素と呼ぶのです。
逆転写されてできたHIVのDNAは、T細胞が持つDNAの隙間に組み込まれます。自分の遺伝子情報をT細胞に組み込み、さらにそのDNAをRNAへ転写することで新たなHIVを生み出していくのです。ターフミューン-EMにはRNAからDNAを作るために必要な酵素である、逆転写酵素を阻害する働きがあることから、HIVが増殖していくのを防ぐことができます。
エムトリシタビンは体内に入ると、細胞内に存在する酵素の働きによってエムトリシタビン5'-三リン酸へとなります。エムトリシタビン5'-三リン酸と逆転写酵素が競合することで、逆転写酵素がHIVのRNAに働きにくくするのが特徴です。競合とは、その言葉通りお互いが競い合うことを意味します。本来なら逆転写酵素のみが存在していたところに、エムトリシタビン5'-三リン酸という敵が現れることで、逆転写酵素以外のものがRNAに結合する可能性が出てしまうわけです。
テノホビル アラフェナミドもエムトリシタビンと同様に、逆転写酵素と競合することでHIVの増殖を抑えます。
副作用
【重大な副作用】
・乳酸アシドーシス
・腎不全、重度の腎機能障害
【その他の副作用】
食欲減退、高コレステロール血症、異常な夢、不眠症、頭痛、浮動性めまい、傾眠、悪心、下痢、放屁、嘔吐、下痢、腹痛、上部腹痛、便秘、消化不良、発疹、骨減少症、骨粗鬆症、蛋白尿、疲労
特別な注意
【警告】
B型慢性肝炎を合併している方はターフミューン-EMの使用に注意が必要です。
ターフミューン-EMの使用を中止することで、B型慢性肝炎の症状が悪化してしまう可能性があります。
ターフミューン-EMの使用を中止する場合は、B型慢性肝炎の症状に十分に注意してください。
とくに非代償性のB型慢性肝炎の場合は、重症化する恐れもあります。
次に該当する方はターフミューン-EMを使用しないでください。
・ターフミューン-EMの成分に過敏症の既往歴がある方
・テラプレビルを服用中の方
【慎重投与】
以下に該当する方は、慎重な投与が必要です。
・重度の腎機能障害がある方
(エムトリシタビンの血中濃度が必要以上に上昇し、副作用が起こるリスクが高まるため)
【使用上の注意】
・ターフミューン-EMはHIVの根本治療を行うお薬ではありません。そのためターフミューン-EMを服用中であっても、日和見感染症などにかかる可能性があります。
・ターフミューン-EMを長期間使用した場合の影響についてはまだ詳しくはわかっておりません。
・担当医の指示なしに服用量や飲み方を変えてはいけません。
・他のお薬と相互作用を起こすことがあるので、他に服用中のお薬がある方は必ず医師へ報告の上、ご使用ください。
・乳酸アシドーシスや肝細胞毒性が疑われる症状が出た場合は、ターフミューン-EMの服用を中止してください。
・数種類の抗HIVを使用している患者で免疫再構築炎症反応症候群が起こる可能性があります。免疫反応が回復してくることで、甲状腺機能亢進症やぶどう膜炎などの自己免疫疾患を発症する恐れがあるので注意してください。
・ターフミューン-EMを投与中は、腎機能を確認するためにクレアチニンクリアランスや尿糖、尿蛋白の検査を行ってください。できるだけ腎毒性を持つ他の医薬品とは併用しないなどの注意も必要です。
・ターフミューン-EMには骨代謝が促進される可能性があることがわかっています。病的骨折の既往歴がある方には十分な観察を行いながら使用しなければなりません。
・ラミブジンが含まれているお薬、トリシタビンと似たような薬剤耐性を持つ製剤とは併用できません。逆転写酵素の変異が見られる可能性があります。
・ターフミューン-EMを服用すると、胸部から首、背中にかけて脂肪がつき、逆に足や顔の脂肪が落ちる体脂肪の再分布や蓄積が起こることがあります。体型が変化する可能性があるため、服用前に必ずこのことについての説明が必要です。
・服用により、皮膚の色が変色した事例もあります。原因は今のところわかっていません。
【高齢者】
高齢者では腎機能が低下している方が多く、副作用が現れやすいため併用薬や合併症に十分に注意しながら服用を行ってください。
【妊婦、授乳婦など】
妊娠中の服用に関して、安全性は確立されていません。妊娠または妊娠している可能性のある方は、HIVの治療をすることによる有益性を考慮した上でご使用ください。
【小児】
体重が35kg未満の小児や12歳未満の方への安全性は確立されていません。